ガラスペースト加工例
ガラスペーストはビークルにガラス粉末を均一に分散させることが求められます。
( Vehicle = Solvent + Binder )
1. Rolling
ローリングはガラスペーストの輸送過程や保管期間中に発生した変化を復旧させる工程です。ローリングはペーストの分離や沈殿を改善(復旧)させるために行います。プラネタリーミキサーでローリングする場合の作業時間は3分以内を推奨しています。(遠心分離を避けるため)
- | 推奨環境 | 許容範囲 | 備考 |
環境 | 温度23℃ 湿度60%以下 |
温度20~26℃ 湿度50~65%以下 |
- |
ローリング条件 | 60 RPM | 60 ~ 100 RPM | 使用24時間前から始めて下さい |
2. Printing
印刷用ガラスペーストはガラスパウダーとビヒクルを混錬して作製されます。ガラスペーストの要求特性に応じて分子量を決めたアクリル系樹脂バインダーとターピネオール等の溶剤を溶解して得られます。 得られたガラスペーストはスクリーン印刷またはディスペンサーによってガラス部品に印刷され、ガラスの膜厚を厚くするために印刷と乾燥を繰り返します。
3. Leveling
塗布後滑らかな表面を得るために、印刷物を室温で5~10分間放置します。
4. Drying
印刷物を焼成初期段階で170℃から190℃で30分間かけて乾燥させます。
5. Pre-Bake
印刷物はベルト炉やバッチ炉を使用して焼成します。 ペースト中の有機物を焼き尽くすには、使用するガラスの仕様に適した温度まで、5~10℃/分の昇温速度で実施することが、推奨されます。また、乾燥・仮焼成の際は、効率的な有機物の除去のため、炉内を排気することが必要です。
6. Curing
本焼成(ガラス化)は大気もしくは窒素雰囲気下で行います。
7. Cooling
基板や塗布されたガラスが急激な冷却により割れることを防ぐため、15℃~20℃/分の速度を目安に冷却します。
8. Sealing
ガラスの封止(張り合わせ)はヒーターもしくはレーザーによる加熱で封止します。封止の際の温度はTw(Working Temperature)を目安に行って下さい。
有機ELディスプレイの封止例
[ 注意 ]
• ペーストの劣化を防止するため、冷暗所に保管して下さい。
• 長期間保管されたペーストは、使用前にステンレスヘラで良くかき混ぜてからご使用下さい。
• 粘度についてはお客様のご要望に応じて調整が可能です。
• ペーストからの蒸気は健康に有害です。
使用する際には印刷作業場の換気が適切にされていることを確認した上で行って下さい。